我れ若し女帝の密使なりせば

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カテゴリ:銘句( 7 )

『暁の鐘は西北より』(国枝史郎)

 「外交的辞令というものは、音楽的でなければ不可ないのだよ。響がよくて、ぼんやりしていて、訳が解らなくて、要領を得る。ね、そうでなければ不可ないのだよ。」ここでもう一度笑ったが、矢張り固い笑いであった。「それにね、言葉というものは、ふだん内輪で使っていると、公開の席でも使いたがるものだよ、だからね、オルロフや、気をつけるがいいよ。」
 一国を料理する宰相も、カザリン女帝の前に出ては、子供のように扱かわれるのであった。

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vnesterenko.com カザリン女帝(エカチェリーナ2世):上、宰相グリゴリー・オルロフ伯
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by lecorsaire | 2012-02-29 12:31 | 銘句

手塚治虫



人を信じろ。しかし、信じるな。



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by lecorsaire | 2011-12-30 15:16 | 銘句

『即興詩人』(森鷗外)




そもそも劇は虹の如きなり。彼も此も天地の間に架したる橋梁なり。彼も此も人皆仰いでその光彩を喜ぶ。然はれどもその倏忽(しゅつこつ)にして滅するや、彼も此も迹(あと)の尋ぬべきなし。
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by lecorsaire | 2011-12-20 16:19 | 銘句

エドガー・ポオ その生涯と作品』(シャルル・ボオドレエル)



鷲は彼を砕かんと、蒼穹の高きより
露わなる額の上に、亀を放たん、
彼等、如何にしても死すべきものなれば。


(小林秀雄 訳)





アイスキュロスは四五六年シケリア島のゲラ市で没した。一説にはあたかもその頭上を一匹の亀を摑んだ鷲が飛翔し、彼の禿頭のまぶしさに目が眩み・・中略・・思わず亀を落したところ、狙いたがわず彼の頭に命中して即死したともいうが、はなはだ怪しい。時に六九歳であった。(筑摩書房 世界文學体系 2 ギリシア・ローマ古典劇集 アイスキュロスの紹介文 呉茂一)
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by lecorsaire | 2011-12-20 16:18 | 銘句

『アラーシー王子とフィルーズカー王女の物語』(ウィリアム・ベックフォード)


人を見るとき見通しが利きすぎるのは大怪我のもとです。獰猛なけものと自分が暮らしていると思っているだけで、自分自身獰猛なけものになってしまうのです。


(私市保彦 訳)


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by lecorsaire | 2011-09-08 16:44 | 銘句

オディロン・ルドン

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美と善は天上界にある。科学は地上にあり、這いずりまわる。


(杉本秀太郎 訳)


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by lecorsaire | 2011-07-09 23:04 | 銘句

『自我礼賛』(モーリス・バレス)

 彼は四本目の葉巻に火をつけ、歩き出して考えた。―――ああ、食い足りた彼らのうち、いちばん得意そうな奴でもたいしたことはない! そうだ、僕は、ひそかに特異の世界像を守っている高邁な人たちの蹌踉たる兄弟なのだ。卑俗なものが四方八方から生活を狭めに来ても、僕はその凡庸さを断じて分かち持つことはないのだ。僕は自分のなんたるかを知った。僕は空想の全体だ、宇宙の王者だ。三つの観念を結びつけて宇宙をここに現出することが出来るのだ。誇りの力よ、ことごとくわが魂のうちに帰れ! 傲然たる魂よ、恥ずべき仕事にけがされたその汗を拭い落とせ。魂よ、躍り上がれ! 愛するものよ、自我よ、ふたたび神となるために僕は今宵を待っていたのだ。


(伊吹武彦 訳)


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by lecorsaire | 2011-07-01 17:09 | 銘句

「騎上の陛下におかせられては周知のごとく、人生はもっとも大胆で華麗な賭けをうたう剣とマントの物語でございます」


by lecorsaire
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